Archive for 4月, 2010

立体モアレ

木曜日, 4月 29th, 2010

Moire01

ルードビッヒ・ビルディング(Ludwig Wilding)の立体モアレを参考に試作してみました。まずベースとなる紙に1mm幅の線を1mm間隔で印刷。フィルムに線の間隔と太さを少しずつ変えて印刷したものを隙間を空けて重ねてみる。移動しながら見た時にそれぞれの線によってモアレの動く方向やスピードが変わる。ルイ・ヴィトンのファサードのような感じ。飛び出してくるような立体感はそれほどでも無かったんですが、最近の3D映像などを見て期待値が上がってしまっているからかも。人が歩きながら見るようなディスプレイとしては面白そうです。応用として、ベースに模様を入れる、ベースをモニターに置き換えるなどが考えられます。

Moire Moire Moire Moire

マジックとデザイン

水曜日, 4月 28th, 2010

bicycle

少し前の話ですが、マジックのワークショップに参加してカードを使った簡単なマジックをいくつか習いました。

マジックでは技術ももちろん大切ですが、その本体は会話や動作による視線や注意のコントロールだと感じました。視線を使って観客の視線を誘導したり、笑いを入れて油断させたり。きちんと注意をそらすことができていれば、かなり大胆な動きをしていても気付かないものです。人間の注意力はけっこういい加減。

デザインというのも、意識する・しないに関わらず同様の考え方は使っていますね。文字の大きさ、色、配置、スペース、写真、イラストなどを駆使して見る人に何を伝えるのかをコントロールしています。以前、先輩コピーライターにお前はデザインの魔法が使えていないという趣旨のことを言われました。うまいデザイナーは魔法を使えるよ、と。きっと、視線・注意・イメージのコントロール術ができていないということを指摘されたんだと思います。そして今、多少は魔法が使えるようになったのかどうか……。

ゴーゴー・ミッフィー展

火曜日, 4月 27th, 2010

miffy

ゴーゴー・ミッフィー展に行ってきました。展示内容ももちろん良かったんですが、使われている額がいいな、帰りにどこの額か聞いて帰ろうと思っていたら、深澤 直人さんがこの展覧会のためにデザインしたものでした。アールが大きめの角丸のやわらかい印象の額で、ブルーナの絵本の中のどこかからそのまま持ってきたような感じ。シルクスクリーン入りで44000円程で売っていましたが、ちょっと高いので断念。額だけ無印とかで売ってくれたら良いな。

展覧会図録のアートディレクションは祖父江 慎さん。下書きがトレペに印刷されていて実際の判と比較できるなど、凝った作りになっています。558ページ、CD付きで2400円。安い。

ゴーゴー・ミッフィー展

展覧会図録

real shoes

金曜日, 4月 23rd, 2010

091227

自分と関わりのある人の靴を写真に撮って残そうというプロジェクトです。なぜ靴かというと、「足下を見る」という言い回しがあるように、靴というのは人となりや考え方が他の持ち物よりも表れやすいところで面白いと思ったこと。それから、単純に自分が靴好きなのもあります。

まだ公開枚数は少ないですが、これから増えていく予定です。以前撮らせてもらった方で公開しても良いという方はご連絡ください。

好きなespressoと、好みのでき方について

火曜日, 4月 20th, 2010

savoy espresso

ここ何年かエスプレッソが好きでいろいろ飲んでいます。きっかけは麻布十番SAVOYでランチのピザの後に出てくるエスプレッソです。はじめから砂糖がたっぷり入っていて、自分のエスプレッソへの価値観が変わりました。それをきっかけにいろいろなお店でエスプレッソを飲むようになったんですが、いまのところやっぱりSAVOYのものが一番好きなんですよね。おいしいと思うのも似たタイプ(ナポリ系に砂糖たっぷり)のものが多いです。

これに気がついて、初めにできる価値観っていうのはかなり重要ではないかと思いました。人は初めにできた価値観を大きく超えるくらいのインパクトが無いと価値観はそう変わらないんじゃないか、と。逆に言えば、ある人の価値観のできていないことについて初めにインパクトを与えることができれば、ずっと好きでいてもらえる可能性も高いのではないかと思います。

これは味覚に限ったことではなくて、音楽やファッション、文化など人の好みが分かれるもの全般に当てはまると思います。はじめにインパクトを受けたことが共通していると、世代というものが形成されるという見方もできます。デザインをするときにもこの考えはどこかに応用したいなと思います。